ボーナスが支払われる時期が近づくにつれ会社の中が何だか慌しくなります。それは日本の会社と同様に、ボーナスをもらってから会社を辞めようと考えている人が多いからです。
辞め方としては次のようなパターンが考えれられます。事前に他の会社から既にOffer Letter(雇用契約書)をもらっている場合は、今いる会社に悟られないようにボーナスが口座に振り込まれたのを確認してから辞めますと宣言するケース。またボーナスの額に不満があり、ボーナスアナウンスメント直後から就職活動をし、振り込まれた直後に辞める不満型退職のケース等があります。 またそれらとは反対に、会社がボーナスを通して間接的に「辞めてください」というケースもあります。ボーナスは通常会社の業績と個人の結果によって決まりますが、あまりにも個人のパフォーマンスが悪い場合は、意図的にボーナスゼロにします。皆も悪ければそれは会社の業績によるものが多いのですが、そうでない場合は辞めてくれという事を仄めかしているので、ゼロだった人はボーナスアナウンスメント直後から転職活動をし始めたりします。 退職に関しても様々な方法があり、自分から辞める自主退職に加え、会社がリストラ計画や事業撤退などによって月収の数ヶ月分のボーナス(これをパッケージといいます)を出すので辞めてくださいと従業員に頼む会社都合のケースです。 この場合は会社やリストラの方針によってパッケージは全く違うのですが、短くて3ヶ月から半年、長いところでは1年ぐらいが会社から退職金とは別に支給されます。私が今まで聞いた中で一番多かったのは日本の大手証券会社を買収したものの、その後再度大規模に事業を縮小した事某米系外資系証券が提供した18ヶ月というのでありました。18ヶ月もあれば喜んで辞めますよね。 ちなみに外資系を渡り歩いている人の中には意図的に日本を撤退しそうな会社ばかりに転職し、会社都合で首を切られるを狙う「パッケージ狙い転職」という人がいて、数社でパッケージを獲得している「パッケージ成金」なる人もいます。 またフロントでよくある退職方法としてはGarden Leaveと呼ばれるものがあります。これは「自主退職をしてもいいけど、退職後はライバル会社に転職して自分のお客さんを連れて行かれるのは会社にとって損失が大きいので、退職金とは別に退職後も半年とか1年分の給料を支払います。その代わり、どうかその間はどの会社にも転職しないでくださいね」という契約が付いた退職方法です。ここLondon(City)では良く使われる方法です。なぜガーデン(庭)リーブ(退職)かというと仕事に就かずに家でガーデンニグをしていてねといういかにもイギリスらしい理由です。日本語には訳せない言葉で、面白いですね。
by kumasan_life
| 2005-02-10 22:11
| 外資系金融 (14)
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