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審判の日
外資系金融では早いところでは12月末あたりから、遅いところで2月にかけて年1回のボーナスの発表が行われます。日系と異なり、会社の実績もそうですが、個人の結果によってボーナスの額が決まってきます。従って誰がいくらもらっているか、いくらぐらいなのかというのは全く想像できません。

 フロントであれば自分が稼ぎ出した収益の10数パーセント~数パーセントの割合で支給さえる場合もあれば部署全体・チーム全体で役割に応じて配分されることもあり、億単位もらう人も珍しくはありません。

時々長者番付で外資系証券の社員なる人がリストに登場してきますが、恐らく稼ぎまくったフロントの人だと思われます。私が聞いた話で一番凄いのは「レポ取引の全て」という金融業界向けの本に出てくるエピソードをやった外資系証券の債券トレーダーで、一日で600億円稼ぎ出し、ボーナスを50億もらったという人がいたそうです。うーん恐ろしい世界ですね。
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金融の町スイスチューリッヒ

只その反面損失を出せばボーナスゼロに加え、首になることも頻繁に起こりますのでみんなハッピーなわけではありません。誰が儲けていれば誰かは損をしているわけで、笑っている人の影には泣いている人がたくさんいるのです。

私自身はフロントにいないので、いくら稼いだというの数字はないのですが、仕事として、それらを稼ぐ人達のインフラを構築するプロジェクトをしているため、他の部署の人達と比べれば自分の結果、つまりプロジェクトが成功したかしないか、を評価されやすい部署にいます。従って、プロジェクトの難易度・やビジネスへの貢献度に応じたボーナスを手にすることになります。

ちなみにこの業界では自分の給料・ボーナスは絶対公表していけないという暗黙のルールがあります。もしばれたりするとそれだけで解雇されたりする可能性もあります。
昔テレビ東京の「給与明細」という深夜番組にある外資系証券の社員が出演して、自分の年収を公表してしまい、解雇されたという話もありました・・。

外資系金融の社員とっては自分の通信簿をもらう日=ボーナスの発表日なので、その日は皆朝からそわそわして仕事どころではありません。まさに年1回の「審判の日」なのです。ある意味プロ野球選手と似ているかもしれませんね。
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by kumasan_life | 2005-02-03 08:30 | 外資系金融 (14)
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