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イギリスの医療制度
  ここ数日というか数週間体の調子が悪く、今まで躊躇していた病院に通うべくいろいろと調べていました。

イギリスの医療制度に関してはこのホームページにもたくさん説明されているのでここでは詳細は省きますが、簡単に説明すると、まずGPと呼ばれる町医者に登録し、専門的な治療が必要な場合は専門医(外科とか内科等)をGPから紹介してもらって治療を受ける必要があります。従ってGPに登録しない限りは勝手に専門的な治療を受けられないということになります。しかしGP(に紹介してもらった専門医)での治療は無料なので非常に喜ばしいのですが、電話しても予約が取れるのが数日後だったり、数週間後だったりする場合もあるため、日本のようにとりあえず病院にいってすぐ治療してもらうということは難しいのです。

 そこでこれに対抗して、Priavateと呼ばれる私費治療があります。読んで字のごとく医療費を自己負担する代わりにすぐに治療してもらえたり、日本人の医者に診てもらえたりとGPにはないメリットがありますが、その治療費が尋常ではありません。初診料が1万5千円から2万円、点滴が1万円等ちょっと通っただけで数万円掛かってしまうのです。

 そこでこれらの費用を支払うために日本で駐在員保険に加入したり、BUPAと呼ばれるイギリスの保険に入ることで、負担は回避できますが、私の場合は日系の会社に勤めていないため、日系の病院を簡単に使えるような仕組みが保険でカバーされておらず、GP登録をとにかく先に済ませ、そこからPrivateを紹介してもらわないとだめだと判明しました。
イギリスの医療制度_e0076932_639637.jpg

以下今後皆さんの役に立つかもしれない細かい情報を載せておきます。

1)GPは確かに無料ですが、日本での健康保険と同じで毎月の給料から天引きされます。但し引き落とし金額は従業員は非常に少ない(月50万円を超える給料の場合で保険料は5千円ぐらい)ですが、雇用者はその10倍近く支払わなければなりません。健康保険料についてはこのページを参照してください。

2)BUPAというPrivateをカバーしている保険が人気があり、団体でも個人でも加入できます。但し年間の保険料はそれなりに掛かるらしいです。ホームページには金額が載っていないため、電話などで見積もりを頼む必要があります。

3)私の使っているAXAPPPはGPもしくは治療を受けようとする病院のコンサルタントの紹介がないとPrivateを利用不可能でした。

4)評判が良かろうが悪かろうがGPさえ登録さえしておけば紹介状経由で日系の病院に掛かることができるので、何はともあれ早めのGP登録が重要です。健康保険料も安いですからこのサイトで見つけてとにかく登録しに行きましょう。只イギリスに1年以上滞在している人、する予定の人しか登録できないようです。

5)ちなみにGP登録するとNatinal Insurance Numberというのが付与され、これが所得の申告(税金の還付)や様々な目的で使われます。

6)保険等ということであればクレジットカードについている海外旅行付随保険がありますが、これは日本を出国して3ヶ月のみ有効です。しかしこの保険はクレジットカードで飛行機や船、鉄道といった乗り物のチケット購入した時のみ有効ですので、現金やマイルを使って旅行した場合は、保険契約がついていないのです。

 昔ベドナム旅行中に食あたり起こし、現地の救急病院で治療し日本に帰国した後、治療費を請求して初めてこの事実を知りました。従って航空券を購入する場合は現金の方が数パーセント安くてもカードで買った方が保険料を考慮するとお得な場合が多いです。ちなみに私が知っている限るでカードを所有しているだけで保険が付帯してくるのはAmexのPlatinumカード(もちろんブラックカードと呼ばれるCenturion Cardも)だけですので頻繁に旅行される方にとっては非常に有意義なカードとなると思います。尚クレジットカード付帯保険などについてはのこのサイトに詳しく出ています。
by kumasan_life | 2005-01-11 22:30 | ロンドン生活 (42)
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