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Doughnut (ドーナツ)
 最近はずっと旅行かロンドンのことばかり書いて「本当に仕事してるの?」という声もちらほら聞こえてくるので、久しぶりに仕事関係(ボーナス)について書いてみます(笑)
 
 外資系金融の世界では年1回。会社によって時期は異なりますが、11月決算のところで、12月から1月、遅くとも2月から3月初旬に掛けてボーナスが支給されます。

 以前にもこのブログで述べていますが、日系と異なり、成果主義が基本で、フロントであれば自分が稼いだ収入の数%から数十%、または部署、部門などの成績に連動して払われます。また自分で収入を生まない間接部門であれば、年収の数%から数十%と、部署、役職、成果によってその割合は様々です。

 外資系企業においては年功序列等の概念は基本的に薄いため、どの人がどれくらいのボーナスを貰っているのか全く不明です。またボーナスや給料の額を他人漏らすことは禁じられているため、いくら仲の良い同僚であっても、どれくらい貰っているかは、全く分かりません。従って、どの程度の生活レベルなのかを基準に、探りを入れたりしながら、推測するしかありません。只ヘッドハンターなどは仕事内容、ポジション、会社ごとにボーナス・給料のデータベースを持っているため、彼らを通じて、マーケットにおいてのおおよその額(ボーナス・給料とも)は分かります。

 今年の業績は各社とも非常に良かったため、景気のいい話があちこちで聞こえてきます。私の関わっているビジネスも比較的良かったので、期待が膨らみます。そしてボーナス発表の日。この日は一年で一番重要な日。まさに「審判の日」です。個別にマネージャーの部屋に呼び出され、ボーナスと今期の年棒について告げられます。私は期待通りの結果に満足。フロントの人達もにこやかに笑っているので、「みんなハッピーなんだなぁ」と思い、その日を終えました。

 ボーナスが実際に支払われるのは、それから約1ヵ月後。その時点に会社に在籍していなければボーナスを受け取る権利は発生しません。そして支払日。午後からやたらとフロントが騒がしい・・・「これは?」と思ったら、案の定、ボーナスを不服として辞めるというではないですか。うーんよーく見たら至るところで辞めているようです。しかもある部署ではチームごと。いろいろ聞いてみると、予想以上にボーナスが少なかったようです。しかもその中には「Doughnut」の人も少なからずいるとの事。「ドーナッツ?」と聞き返すと指を丸めて「ゼロ。穴が開いているでしょ」。まあボーナスがゼロであれば、会社から「辞めてください」と間接的に言われているのと同じなので、しょうがないですね。
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 ということもあり、マーケットではボーナスがアナウンスされる2月から3月に掛けて一番転職活動が活発になります。そして支払日に会社に退職の旨を告げ、そのまま次の会社へ。私の周りでも一緒に仕事をしていた人が次々と辞めてしまいました・・・・・(悲)
 
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 ちなみに今年のボーナスの平均支給額、ロンドンのCityでは£23,000(約460万)。しかも100万ポンド(約2億円)を超えてるボーナスを貰っている人も3千人以上いるとの事。またNew YorkのWall街では$125,500 (約1,400万)。これらの数字はフロントだけなのか、ミドル・バック合わせた全部なのか分かりませんがフロントだけであれば少なすぎるので、全体でだと思います(でもドーナツの人もいたらそうでもないのかも?)
 それにしても2億円もボーナス貰ったら、翌日から会社行くの辞めますね。まあそんな日は永久に来ないですが・・・・(笑)
by kumasan_life | 2006-04-06 22:43 | 外資系金融 (14)
Appraisal
仕事が忙しく、サボってました。久々の更新です(笑)・・・・。

 日本の銀行にいた時もそうですが、毎年(会社によっては半期毎)Appraisal (アプレイザル)という自分を上司等が評価するプロセスがあります。学校でいう通知表みたいなもので、会社によって内容が異なるものの、基本的には、自分の与えられた「Job Description」を元に、
 1)仕事の遂行能力があるか、想像性はどうか、責任感はあるか、向上心はどうかといった「専門性」、
 2)知識、コンプライアンスといった「一般的な事柄」、
 3)フロントの人であれば、ビジネスチャンスを逃していないかどうか、リスクをマネージできているかという「ビジネス能力」、
 4)そしてマネージャーであれば、責任能力はどうか、信頼性あるか、協調性はあるか、自主性等の観点からみた「マネージメント能力」
といった項目を更に何段階かに分けて点数評価していきます。

 ちなみに「Job Description」とは「あなたはこの仕事をしなくてはなりません」「あなたの責任範囲はここまです」という事を細かく定めた契約書みたいなもので、かなり厳格に守られます。従って想定外の仕事を頼むような場合は「Job Descriptionに書いてないので出来ません」という事をいう人も少なからずいます。
 
 話を元に戻しますが、上記のような観点での評価を自分の仕事と関わった人達10人ぐらいに直接頼んで、上司がその総合評価を取りまとめる360度形式の評価方法を取り入れる場合もあれば、基本的に上司が一人で評価を下していく方式等があり、会社、部署によって異なっています。

 そして、この面接の場では上司が自分の評価について率直に述べ、部下はその与えられた評価点について意義を申し出ることが出来ます。例えば「私はこの評価は間違っていると思うので受け入れられません」云々といった具合に。というのも評価面接は100%とは言わないまでも、ボーナスの額に多少なりとも影響を及ぼすのに加え、評価シートが人事部のデータベースにグローバルに登録されるため、部署を異動しようとしている人に関しては、あまり評価が良くないと異動も難しくなるというのがあります。

 ということで転職しようとしているなど、全く関心のない人もいますが、皆それなりに真剣にやっていて、私も今回は上司が変わったのでどのような評価を下すのかどきどきしながら面接をしました。そして恐る恐る10ページ近い自分の評価シートを読んでみると・・・・・、
意外や意外、自分が想像していたより高評価でびっくり(驚)。これはひとえに仕事の能力というよりも、上司と日本に一緒に出張に行った際に、レストランや国内旅行をアレンジしてあげたからかな?とも思ったりしてます(笑)。

 そして評価面接の最後に来年度の目標を設定するのですが、書き加えられている項目に加え「NYのOfficeに一度行ってみたいので、NY関連の仕事が何かあればやってみたいです」と調子に乗って言ってみたところ「検討しましょう」と言ってくれました。

 その面接から2週間経った先週水曜日に突然、「ニューヨークで、どうしても年内に片付けなくてはいけない仕事があるから手伝ってもらえない?なので来週1週間NY行ける?」との依頼。返事はもちろん「OK」。ということで、大急ぎで飛行機、ホテルの等の手配をして、今NYに来ています(嬉)。
  
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 明日は以降、時間があればNYの様子について書いていきます。
 
by kumasan_life | 2005-12-04 19:26 | 外資系金融 (14)
Budgeting Process
 ブログを移行中に自分の過去の記事について、いろいろ見直していたら、ブログを始めた当初の目的である「外資系金融での働き方」についてほとんど書いてないことが改めて判明。旅行情報ばっかりなっていたので(笑)、今日は久々に仕事のことについて何か書いてみようと思います。

 多くの外資系金融の決算年度は日本と異なり、1月から12月となっています。従って、9月から10月にかけては、来年度の予算について来年度のバジェットを決定する膨大な作業があります。以前にも書きましたが私の仕事はProject Managementなので、色々な部署からあげられたリクエストを、必要に応じて予算をとってプロジェクト化します。
 
 例えばフロントの人が、「新しいタイプのビジネスを始めたい」というリクエストが上がると、どのような選択肢があり、どれを選ぶと、どれくらいの費用と時間が掛かるか、費用対効果、収益分析等、人繰りの問題といった様々な観点から分析し、その結果をスポンサー(Management)にSteering Committeeと呼ばれる意思決定をするManagerに向けての会議で、プレゼンテーションをし、彼らがそのプロジェクトを実行する、優先順位をどうするかかを決定します。

 数日で完了するようなプロジェクトから、私が今やっているような数年かかる大規模なものまで社内には何百というプロジェクトがあり、それを各ビジネスエリアごとのマネージャーがPrioritise(優先度付け)をし、与えられたバジェット内でやりくりをするというプロセスを常時行っています。ただ、基本的にバジェット枠の大規模な見直しは年1回なので、来年も多くのバジェットが欲しいManager等は、なるべく多くの予算をつけてもらうべく、多少大目の見積もりを出してきたりします。

 各ビジネスエリアが多少削られることを見越して予算を出してくるので、会社全体でみるとそれは非常に大きな金額になったりします。当然のことながら、スポンサーとなっている人はその分を稼がなくてはいけないので、いくら自分達のリクエストとはいえ、見積もりをそのまま信じて受け入れるわけには行きません。ということで「これは多すぎる。削れ!!」などと言ってくるので、その都度見直し、再提出します。外資系の場合は、日系と異なり管理会計が厳格に行われているため、そのビジネスに使われた費用は自分達で支払う必要があります。従って、自分達が稼いだ収益からコストを差し引き、残った額をベースにボーナスが配分されることになります。彼らのボーナスというのは桁が違うので、当たり前ですが皆かなり本気になるのです。
 
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バジェッティング・プロセスで疲れ果てるKumasan

 通常であれば私の今行っているプロジェクトはGlobalでもかなり重要かつ大きいバジェットのため、問題はなかったはずだったのですが、他のプロジェクトと比べて突出してたせいか、悲しいかな目をつけられてしまったのです。つまり「このプロジェクトを1年延期、または止めたらどうなるかな?」ともうプロジェクトが半分以上進んでいる中での、今更ながらの提案をされてしまったのです・・・!!。

 当然のことながら、大至急で影響を分析する必要がある一方で、自分のやっているプロジェクトもスケジュール通りに進行させるというなんとも皮肉な作業。しかも当初10月の中旬に東京へプロジェクトの関係で出張の予定だったのですが、プロジェクトが存続するかどうか分からなくなったので、急遽取りやめに。

 その後様々な工作?の結果、他のプロジェクトを削ることで私のプロジェクトは当初の予定通り遂行されることが決定。ほっと一安心といったところです。私の部署ではプロジェクトの規模によって人員の調整、つまりContractor(契約社員)を3ヶ月、半年といった単位で採用するので、この影響で何人かは契約を切るか、他の所へ配置換えとなったりするようです。まあちょっとかわいそうな気もしますが、その分、社員の2・3倍の給料をもらっているから文句は言えません。
 
 ということで来週から本来の予定よりちょっと遅れて東京へ出張することになりました(嬉)・・今年2月の出張以来の東京ですが、美味しいものを堪能してきたいと思います。

 
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 ちなみにこの写真はLondon Open Houseで英国財務省に行った際に撮ったもの。イギリスの国家予算を発表する際、財務大臣がこの「Red Box」を抱えて首相官邸から出てきます。イギリスの伝統的な行事の一つです。ちなみに当社のバジェットシステムもこの赤い箱を抱えた熊みたいな動物がキャラクターとなっています。
by kumasan_life | 2005-10-25 23:29 | 外資系金融 (14)
Vacation
ブログも全く更新しないまま、あっという間に8月に入ってしまいました(笑)

  8月に入ると会社は「やる気ないモード」に入ります。というのも多くの人が最低でも2週間、最大で1ヶ月近いバケーションを8月から取り始めるからです。メールを出しても「Out of Office」の返信が返ってくるし、ミーティングを開こうとスケジュール調整をしても皆が集まることができるのは1ヵ月後だったりと全く仕事が進みません。特にポジションが上の人ほど長期の休暇を取るため、8月は重要な意思決定はほとんど出来ません。

 東京にいた時も多くの外国人マネージャーは長期の休みを取ってましたが、日本人も多いため、仕事はそこそこ進みます。それと同じような感覚で去年は8月に休みを取らなかったのですが、そこまで仕事が進まないとは思っていなかったため、大変な目にあいました。そこで今年は8月に休みを取ることをかなり前から決めて、仕事のプランニングをすることに。つまり7月末までに意思決定が必要な事項は全て終わらせ、8月は自分も含めたプロジェクトチームのメンバーが自分の作業を他の人に頼らずに黙々とできるようなプランです。
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仕事も一段落し、Kumasanもようやく遠出ができます

 というわけで、7月末までは忙しかったのですが、8月にはいるとその忙しさがウソのようになくなり、先週は6時ぐらいには会社を出られました。今週は先週よりもっと多くの人が休みを取るのでもっと楽になりそうです。嬉しいですね。

 ちなみに私たちは今週後半からバルト3国のうちの、ラトビアとエストニア、そこから北欧(フィンランド・スウェーデン・ノルウェー)へと2週間掛けて行って来ます。メインはヘルシンキにあるアラビアの工場。ここには私の好きなArabiaやイッタラ製品のアウトレットがあり、しかも工場からロンドンへ直送できるとのこと・・・。非常に危険な場所ですね(笑)。詳細はブログで報告します。

 
by kumasan_life | 2005-08-08 23:39 | 外資系金融 (14)
ロンドン爆弾テロとBCP
 ご心配してくださった皆様、ありがとうございました。家族・友人・会社の同僚、幸いにも全員無事でした。
 
 その日はいつも通り会社で仕事をしていたところ、東京の同僚から「地下鉄大変みたいですね」との連絡を受け、最新のニュースが流れているマーケットの情報端末を見てみると「地下鉄が高電圧のため止まっている」とのニュース。「あー地下鉄はいつも止まっているからいつもよりちょっとひどいぐらいか」と思い、そのままミーティングを続けていました。すると突然館内放送が入り「地下鉄が爆発した模様です。同僚が会社に来ているかどうか、外出した場合には連絡をとってください。またこれ以降外出を禁じます」とのいつもとは異なる緊迫した放送に皆一斉にただ事ではないと感じました。

 その後は皆さんご承知のとおりです。爆発のあった場所は会社から近く、私もその地下鉄に乗っているわけじゃないのですが、その駅の近くを通っているので、「万が一」を考えるとぞっとしたのはいうまでもありません。

 今回のテロはCityを狙ったものという見方もありますが、マーケット自体は朝が早く7時・8時ぐらいから始まっており、爆発があった時間帯にはほとんどの人が会社の中にいたため、その見解には疑問符がつきます。

 また最後に爆発したEdgeware Roadという駅周辺はLondonでも有名なアラブ人街。私達も時々レバノン料理を食べに行ったりするので、私は常々「この場所が一番テロから狙われにくい地域だろうな」と思っていたので、アルカイーダを犯人と決め付けるのはなんとなく腑に落ちないというのが率直な感想です。各テレビ局もこの点に注目していてこの地域の人にインタビューをしていましたが、犯行声明が正式に出されないのでなんとも現時点では何もわかりません。

 私が今回のテロで注目したのが会社の危機管理対応です。東京にいた時はBCP(Business Continuity Plan)というProjectを担当していました。BCPとは地震等の自然災害等でオフィスで仕事が続行不可能になった場合にその後どのようにビジネスを続けていくか予め細かいルールを作り、それに基づいてバックアップのシステムを構築し、災害による影響を最小化し損失を最小限に抑えるためのプランです。

 近年日本では東海沖地震が現実的になるにつれ金融機関でも同様のプランが積極的に推進されていますが、外資系はBCPに昔から力を入れています。理由としてはIRA(北アイルランド独立を求めるアイルランド共和軍)が90年代にCityにテロを行った際に、業務停止によるマーケットへのインパクトが大きかったことから、自然災害よりもテロによる業務停止という見地からBCPを推進してきたからです。

 ただ日本ではそのような認識がないため、私が外人の上司と日本銀行へ当社のBCPの取り組み方を説明しに行った際に、「どのような災害を想定をされていますか」との問いに「地震もそうですが、テロやミサイル攻撃です」と答えたため、驚かれました。

 話はロンドンに戻りまして、今回も「テロでないか」との一方が入るや否やBCPに基づきManagement Memberによる「Crisis Management Committee」(危機管理委員会)が召集され、各関係機関と連絡を取り、外出禁止、スタッフの安否確認といった作業が直ちに行われました。

 その後も数度委員会が開かれ、スタッフの帰宅方法、明日以降の業務の進め方など細かい指示が的確に出されました。特にマーケットはこういった出来事に過敏に反応するため欠員がでると翌日以降の業務に深刻な影響がでます。従って交通事情等により会社に来られそうもないスタッフにはホテルが手配される等、短時間で様々な方策が図れました。また当局がOKを出すまでは会社待機命令が出され、その日は4時ぐらいまで昼食も含め一切の外出が禁止されました。

 そのような迅速かつ的確な判断のため当日もそうですが、翌日も業務にほとんど影響なく仕事が成し遂げられました。やはりテロに対しては「いつもと変わらない」態度BAU(Business As UsualとBCPの世界では呼びます)を示すことが私達がテロリストに対してできる、武器を使わない唯一の攻撃なのだと思います。
 
 その証拠にロンドンの町は金曜日の夜あたりから通常に戻り(地下鉄は一部動いていませんが)、人々は町に繰り出し、普段通りにパブでお酒を飲み、ショッピングをし、ミュージカルを鑑賞していました。この街、人の強さを改めて感じたのはいうまでもありません。
 
 
by kumasan_life | 2005-07-07 22:38 | 外資系金融 (14)
本番
私が更新しない間にブログを見に来ていただいた方済みませんでした。
6月13日(月)は私が一年以上手掛けたきたプロジェクトのGo-live(本番)の日で、それに向け、物凄い忙しい日々がドイツから帰国後ずーっと続いてました。
 
 今のプロジェクトはGlobal(ロンドン、ニューヨーク、東京、フランクフルト、チューリッヒ、パリ、香港、シンガポール、シドニー、上海、台北、ソウル、ミラノ、ダブリン等)のトレーディングシステムを作るという非常に大きな仕事で、ユーザーの数も非常に多く、トレーニングだけでもWebなどを使い1ヶ月以上費やすほどでした。

 そんな大規模なシステムが月曜日にリリースとなり、チームの中で唯一のアジア人である私はもちろんアジア・パシフィックサポート。ということで東京マーケットが開くイギリス時間の夜11時から朝の7時までサポートする羽目に(悲)。当然のことながら、みんな初めて使うということで、質問が電話やメールでひっきりなしに来て大変でした。本番はその後のヨーロッパマーケットで、予想通りの大混乱。基本的にフロント、特にMarketerと呼ばれる営業マンは短気な人が多いので、ちょっとでもうまくいかないと「ふざけんじゃねーぞー(怒)」と怒号とともに机を叩きつけたり、電話を投げたり、大変だったそうです。(私はラッキーなことにその時間は家に帰って寝てました(笑))

 2日目の今日は朝からサポート。昨日と比べてだいぶ落ち着いているものの、フロントは相変わらずぶっきらぼうな態度で大変でしたが、午後までにはおとなしくなり、その後の問題はだいぶ片付きました。まあ2日目でこのレベルまで行けばかなり成功したという感じだと思います。(自画自賛ですが・・・)
 
 今回このプロジェクトをイギリスでやって改めて日本との違いを感じたのは、土壇場の集中力の違い。いくら忙しいといっても普段は9時・10時で帰ってしまうので、「まだやる事が残ってるのに今帰っていいのかな?」と疑問に思っていたのですが、本番までには、きちんと着地させるんですよね。東京にいたときからそのようには感じていましたが、本当に感心しました。やはりここ一番の集中力が私なんかとは違うのかな?と痛感しましたね。

 あと1・2週間もすれば落ち着くと思いますが(というか落ち着きたい)早く終わって、夏休みにならないかあ・・と期待してます。
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Kumasanも早く落ち着きたいです


 ちなみにこの超忙しい合間を練って、インターネットを超調べまくり、夏休みのBookingを無事に終了しました。今年は以前から憧れていたバルトと北欧です。近いうちに役立つ情報をアップデートします。
by kumasan_life | 2005-06-14 09:30 | 外資系金融 (14)
Ball
 昨日は取引先が主催したパーティーに行ってきました。
会社のクリスマスパーティーには去年参加しましたが、企業のパーティーというのは初めてだったので、なんだか緊張する反面、イギリスのパーティーとは一体どういうものなんだろうという期待もあり、非常に楽しみでした。しかも妻も同伴可能ということで、かなり本格的な感じです。
 当日はもちろんブラックタイにディナージャケットというフォーマルな格好。妻もイブニングドレス着用です。といっても結婚式に着ていくような黒系のワンピースですが・・・。
 ホテルはRenaissance Chancery Court LondonというHolbornにあるホテル。この日のテーマは何故か「007」だったので、ホテルに到着するとJames BondやBond Girl、Qその他色々なキャラクターが出迎えてきました。
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 「Ball」とは英語で「ダンスパーティー」の事を指すので会場には大きなダンスホールがあります。生バンドと、歌手がいて、パーティーを盛り上げていました。
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16名のバンドに男女2名の歌手。結構大掛かりです

 
 開演は7時半からなのですが、最初に2時間はカクテルタイムと称し、シャンパンと特製カクテルが振舞われ、それらを飲みながらルーレットやブラックジャックといったゲームを楽しむカジノタイム。食事はなんと9時30から。そして10時半頃からアトラクションが始まり、その後夜中の1時ぐらいまでダンスタイムといった段取りでした。
 
 今回のメインは参加者の中から「James Bond」と「Bond Girl」を選ぶイベント。私の会社の人は選ばれませんでしたが、上司の知り合いが選ばれて、商品の「Bond Watch」と呼ばれるOmegaの時計(20万相当)をも貰ってました。
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みんな踊れるんですよね。私を除いては(悲)

 その後今回の目玉。参加者対象のくじ引きがありました。参加者は150名ぐらいで当選者は4人ぐらいなので、まあ「当たらないだろうな」と適当に流して聞いていたら、司会者が変な名前を呼んでいます。名前が英語でないので、発音できないようです。繰り返しているのをよーく聞くと、なんと自分の名前を呼んでいるではないですか?両手上げ叫びながら行くとQが「おめでとう」と固い握手を求めてきました。

 手渡されたでっかい金色の箱を開けてみると、それは007シリーズ全20巻DVD Box。007のDVDは既に数本持っているので、嬉しいような嬉しくないような複雑な気分。でも今までこういうのに一度も当たったことがないのでやっぱり嬉しかったですね(笑)
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ボンドガールと誰か?

 結局ホテルには12時ぐらいまでいました。初めてのパーティーに妻共々緊張し、疲れましたが、今まで経験したことのない、非常に楽しいひと時を過ごせました。年に1・2回ならこういうのに参加したいですね。その前にダンスを習わなくていけませんが(悲)。
by kumasan_life | 2005-05-27 22:26 | 外資系金融 (14)
Project Management
今年に入ってから仕事が忙しく、特にマドリッドに行く前の週から今週にかけてはイギリスに来て初めての土・日出勤などもあり、ブログもなかなか更新できませんでした・・・・。

 日本にいたときは夜10時11時に帰宅するのはもちろん土・日も仕事があったりしたのですが、イギリスはそこまで働く人は当然ながらいないので、6時から7時の間にはほとんどの人が帰ってしまいます。私もすっかりイギリス人の仕事スタイルになっていたので7・8時までには帰ってました・・・。そんな生活が出来るのは、今いるオフィスは本店ということもあり、日本のようなローカルの支店と比べ人がたくさんいるというのも原因かもしれません。

 ということでブログねたが今週はないので、仕事の内容について簡単に書いてみます。

 私はプロジェクトマネージメント専門の部署で、Business Analyst & Project Managerとして働いています。いわゆるコンサルティング的な仕事で、対外的なものでなく、社内向けのものです。

 例えばフロント(トレーダーやセールスと呼ばれる稼ぐ人達)が新しい商品を扱いたい、もっとコストを減らしたい、新しい法律・税制が導入されるので既存のプロセスを変更したい、世界中同じ仕組みを導入したい等要望があった場合、それらに関連した社内の全てのインパクト等を調査し、実現させていく仕事です。
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Project Managerは舵取りが命です

 具体的にはシステム・リスク・法律・コンプライアンス・税務・会計・オペレーション等の観点からを分析し、費用対効果を明示し、新しいシステム、あるいは既存のシステムの変更が必要であれば、その設計書を書いてITに作ってもらいます。また社内の組織を変更する必要があれば、新しいものを提案し、変更します。
 
 従って、常に各関係部署の間に入らなければならないため、要望を調整するのが大変です。例えば
(部署A)「私の部署は変更したくありません」
(私)「でもフロントは希望しているのでここまでは受け入れてください」
(部署A)「じゃあ人を追加してください」
(私)「追加人員のコストは負担できないので、今時間が掛かっているこの部分をシステム化するので余った時間を新しい部分に代替できると思いますが、いかがでしょうか?」
といったようなやり取りが行われます。
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ケンブリッジ大学。こういった大学を出ている人達は政治に長けてます

 また一番大変なのが社内政治で、外資系企業での「Politics(政治)」は日本の会社より激しく、しかも裏でこそこそやるというよりは、あからさまに政治を仕掛けてくるケースがほとんどです。

 特に大きなプロジェクトになればなるほど、そういった傾向が顕著に現れてきます。外資系で生きていくためには知識や実行力といった実務的な能力はもちろんのこと、社内政治をいかにハンドルしていくかが一番重要な要素のような気がします。欧米が日本と比べ、外交がうまいのも、こういった小さな社内政治から国家間に渡る政治まで、政治能力が遺伝子的に受け継がれいるからなのかなと思ってしまいますね。政治に巻き込まれるのがプロジェクトマネージメントの中でも一番大変な仕事です。うーん大変です。 
by kumasan_life | 2005-04-09 21:08 | 外資系金融 (14)
Garden Leave
ボーナスが支払われる時期が近づくにつれ会社の中が何だか慌しくなります。それは日本の会社と同様に、ボーナスをもらってから会社を辞めようと考えている人が多いからです。

辞め方としては次のようなパターンが考えれられます。事前に他の会社から既にOffer Letter(雇用契約書)をもらっている場合は、今いる会社に悟られないようにボーナスが口座に振り込まれたのを確認してから辞めますと宣言するケース。またボーナスの額に不満があり、ボーナスアナウンスメント直後から就職活動をし、振り込まれた直後に辞める不満型退職のケース等があります。

またそれらとは反対に、会社がボーナスを通して間接的に「辞めてください」というケースもあります。ボーナスは通常会社の業績と個人の結果によって決まりますが、あまりにも個人のパフォーマンスが悪い場合は、意図的にボーナスゼロにします。皆も悪ければそれは会社の業績によるものが多いのですが、そうでない場合は辞めてくれという事を仄めかしているので、ゼロだった人はボーナスアナウンスメント直後から転職活動をし始めたりします。

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退職に関しても様々な方法があり、自分から辞める自主退職に加え、会社がリストラ計画や事業撤退などによって月収の数ヶ月分のボーナス(これをパッケージといいます)を出すので辞めてくださいと従業員に頼む会社都合のケースです。

この場合は会社やリストラの方針によってパッケージは全く違うのですが、短くて3ヶ月から半年、長いところでは1年ぐらいが会社から退職金とは別に支給されます。私が今まで聞いた中で一番多かったのは日本の大手証券会社を買収したものの、その後再度大規模に事業を縮小した事某米系外資系証券が提供した18ヶ月というのでありました。18ヶ月もあれば喜んで辞めますよね。

ちなみに外資系を渡り歩いている人の中には意図的に日本を撤退しそうな会社ばかりに転職し、会社都合で首を切られるを狙う「パッケージ狙い転職」という人がいて、数社でパッケージを獲得している「パッケージ成金」なる人もいます。

またフロントでよくある退職方法としてはGarden Leaveと呼ばれるものがあります。これは「自主退職をしてもいいけど、退職後はライバル会社に転職して自分のお客さんを連れて行かれるのは会社にとって損失が大きいので、退職金とは別に退職後も半年とか1年分の給料を支払います。その代わり、どうかその間はどの会社にも転職しないでくださいね」という契約が付いた退職方法です。ここLondon(City)では良く使われる方法です。なぜガーデン(庭)リーブ(退職)かというと仕事に就かずに家でガーデンニグをしていてねといういかにもイギリスらしい理由です。日本語には訳せない言葉で、面白いですね。
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王立植物園(Kew Gardens)

by kumasan_life | 2005-02-10 22:11 | 外資系金融 (14)
審判の日
外資系金融では早いところでは12月末あたりから、遅いところで2月にかけて年1回のボーナスの発表が行われます。日系と異なり、会社の実績もそうですが、個人の結果によってボーナスの額が決まってきます。従って誰がいくらもらっているか、いくらぐらいなのかというのは全く想像できません。

 フロントであれば自分が稼ぎ出した収益の10数パーセント~数パーセントの割合で支給さえる場合もあれば部署全体・チーム全体で役割に応じて配分されることもあり、億単位もらう人も珍しくはありません。

時々長者番付で外資系証券の社員なる人がリストに登場してきますが、恐らく稼ぎまくったフロントの人だと思われます。私が聞いた話で一番凄いのは「レポ取引の全て」という金融業界向けの本に出てくるエピソードをやった外資系証券の債券トレーダーで、一日で600億円稼ぎ出し、ボーナスを50億もらったという人がいたそうです。うーん恐ろしい世界ですね。
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金融の町スイスチューリッヒ

只その反面損失を出せばボーナスゼロに加え、首になることも頻繁に起こりますのでみんなハッピーなわけではありません。誰が儲けていれば誰かは損をしているわけで、笑っている人の影には泣いている人がたくさんいるのです。

私自身はフロントにいないので、いくら稼いだというの数字はないのですが、仕事として、それらを稼ぐ人達のインフラを構築するプロジェクトをしているため、他の部署の人達と比べれば自分の結果、つまりプロジェクトが成功したかしないか、を評価されやすい部署にいます。従って、プロジェクトの難易度・やビジネスへの貢献度に応じたボーナスを手にすることになります。

ちなみにこの業界では自分の給料・ボーナスは絶対公表していけないという暗黙のルールがあります。もしばれたりするとそれだけで解雇されたりする可能性もあります。
昔テレビ東京の「給与明細」という深夜番組にある外資系証券の社員が出演して、自分の年収を公表してしまい、解雇されたという話もありました・・。

外資系金融の社員とっては自分の通信簿をもらう日=ボーナスの発表日なので、その日は皆朝からそわそわして仕事どころではありません。まさに年1回の「審判の日」なのです。ある意味プロ野球選手と似ているかもしれませんね。
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by kumasan_life | 2005-02-03 08:30 | 外資系金融 (14)